僕が秀学舎に入ったのは、小学6年生の頃で、親に「中学は英語があるから基礎だけは付けといた方がいいんじゃない」というでした。
その頃、塾には同じ学年の友達もたくさん通っていたので、思ったより緊張はしなかったけど、不安で一杯でした。
中に入るとみんな目をつぶって、姿勢を正しくしていて「何やってんだろ?」と思っていました。でもだんだん通っていくうちに、なぜ立腰(りつよう)するのかがわかってきました。
中学校に入学し、新しい環境にもなれ、充実した学校生活を送ってきました。1年、2年と時が過ぎ、とうとう中学校で一番の壁の高校入試がある3年生になりました。
夏の部活が終わった頃から、入試に向けての勉強が始まりました。だんだんと私立の入試が近くなるにつれて気持ちが高まっていき、試験の日を迎え、結果は見事合格しました。
第一志望の公立は前期で落ちて後期試験を受けました。
今はまだ結果はわからないけど、4年間秀学舎で学んだことをすべて発揮したと思うので、それを信じて結果を待ちたいと思います。
今まで秀学舎でたくさんのことを学んできたから自信がある解説@ので、本当に感謝しています。4年間どうもありがとうございました。
●家族へ 今まで一番親を悩ませたのが進路決定だと思います。志望校を変えるか変えないかで悩んだ時、本当に力になってくれました。ありがとうございました。
●後に続く人たちへ 今やっている学校の授業をムダにせず、一生懸命勉強して下さい。その勉強したことが、後になって必ず自信につながります。解説A
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解説@ 試験場では1人です。誰も助けてくれません。彼が書いている通り、それまでに自分ができる努力を、誠実に一つ一つやるしかありません。最後に信じられるのはそれまでに自分がやってきた努力しかないのです。
実は彼は、受験のプレッシャーからか、2学期期末テストでそれまでの彼には信じられないような簡単なミスをいくつも重ね、複数の科目で内申を落としてしまいました。埼玉県では内申が絶対評価に変わりましたから、彼が希望する高校へは前期(推薦)だけでなく、一般でもかなり厳しい数字です。
そのことを彼と彼のご両親に伝えました。
公立優先なら、一ランク落とすという方法もあります。
ご両親とも相当悩まれた様子でしたが、結局最後は「本人の意思に任せる」と言われました。
ここから彼の本気の挑戦が始まります。
私の「どうしてもそこに行きたいなら、前期は始めから無いと覚悟して、学力試験で圧倒的な点数をとる以外に道は無い。その覚悟はあるか?」といった言葉にうなづき、それこそ覚悟を決めて猛勉強を始めました。
秀学舎から比較的遠くに自宅のある彼は、「時間がもったいない」と学校帰りにそのまま塾に来て、毎日のように4時間以上勉強を続けました。同じ勉強でも本人の学ぶ姿勢によって、理解度も記憶される質・量も雲泥の差が出ます。
その学ぶ心の姿勢にエネルギーを与えるのが、身体の姿勢=立腰姿勢です。このページの解説でも触れています。
もともと定期テストでは5科目で400点前後の点数をとっていた彼です。その彼が覚悟を決めて真剣に学びだしたのです。過去問をやっても目を見張るように点数が伸びていきました。
そして見事合格!といけば良かったのですが、神は彼にもう1つ大きな試練を与えたのです。最後で唯一のチャンスである後期試験まで2週間を切った時期、なんと彼はインフルエンザにかかってしまったのです。
小学校の時から野球で鍛え、県西部の大会で優勝するチームの中心選手として活躍した彼が、がっしりした骨太の健康そのものの彼が、こともあろうに入試本番直前にインフルエンザにかかろうとは…。
やはり彼なりに相当なプレッシャー、ストレスを感じていたのでしょう。そのストレスが肉体の免疫力を低下させていたと思われます。
本人はもとより、そのときのご両親の気持ちを考えると考えると、いてもたっても居られないとはこのことです。
こんなとき、自分の支えになるのは、最も身近に居る家族の温かい心と、そしてそれまでに自分が積み上げてきた努力です。
「キミにはその2つとも十分すぎるほどある。もし落ちてもその2つがあれば必ずうまく行く…」そんなことを彼に伝えました。
彼が書いている通り、自分が努力したことだけが自分の自信につながります。
中学生のうちはなかなかわからないと思いますが、ある程度の年齢になれば、人間の一生は問題を抱えて生きる一生だということがわかります。
ひとつの問題が解決してしばらくするとまた別の問題が出てきます。そんな世の中をよりよく生きるためには、問題から逃げず、自分ができることを、真剣にやる以外にありません。
人生上の色々な問題に遭遇した時、私たちはできれば簡単な方法、やさしい方法でそれを解決しようと思います。
しかし困難から逃げての成長はありません。困難の大きさ質は配慮すべきですが、基本的には困難に挑戦することが努力です。
人事を尽くしたら後は天命を待つ以外ありません。
彼は負けませんでした。合格発表のあった日、ニコニコしながらT高校合格を報告しに来てくれました。固い握手をしました。
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解説A これも書かれている通りです。今やっている学校の授業をいいかげんにして、受験の成功はありません。頑張る力、努力する力は使うとなくなるお金や電池と違います。頑張れば頑張るほど頑張る力が出てきます。努力すれば努力するほど努力できる力が大きくなります。
反対に努力しないでいると、努力できる力はどんどん小さくなってしまいます。
そのままでいると、本当に努力が必要な場面になったとき逃げるしかなくなってしまいます。
自分では頑張ろう、頑張らねばと思っても、努力できない自分になってしまうのです。
今できることを精一杯頑張ることだけが、あなたの頑張る力を少しずつ大きくします。
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後日談 彼の弟も秀学舎に通っています。その弟の父母面談の際、彼の話が出ました。
高校の野球部の先生に教えてもらったそうですが、彼の入試の成績は受験生の中でトップ10に入るほどの高得点だったそうです。それで担任から最初のクラス委員に指名されたそうです。高校でも野球部に入り文武両道の充実した高校生活を送っているとのことでした。
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