5年前の小学5年生の時に、私はこの塾に入りました。
今ではすっかり集中力がつき、勉強の仕方、ものの考え方もそこそこわかるようになりました。解説@
中学生になり、初めての定期テストがありました。とっても不安だったけど、一週間くらい前から定期テスト対策として、毎日塾に通えることができ、少しでも不安を晴らすことが出来ました。
初めてもらった数字で評価されている通知表を見て、私はとてもうれしくなりました。そのうれしさが、私のやる気や自信に結びつかせたのだと思います。
しかし楽しいことばかりではありませんでした。2時間すべて使ってもわからない問題もたびたびあり、泣きたくなったり塾をやめようと思ったことも何回もありました。でも頑張って続けました。そしてとうとう入試の勉強が始まりました。私は私立を滑り止めで受けるようだったので、公立と私立の両方を見てもらいました。分厚いか顧問を1問1問こなしていき、わからない問題は質問し、理解できたことをレポートに書き、再度やってみるという解説A繰り返しを何回もやりました。
私立に無事合格し、公立の第一志望校も推薦(前期)で合格することが出来ました。本当にうれしいです。これも最後まで指導してくれた先生方をはじめ、支えてくれたまわりの人たちのおかげだと思います。
高校へ行っても、答えだけを求めず、やり方まで理解するような勉強法でやりたいです。解説Bそしてみんなへの感謝の意を忘れずに、高校生活を思いっきりenjoyしたいと思っています。
5年間あまり、お世話になりました。ひまな時や、わからなくなった時顔を出します。その時はよろしくお願いします。ありがとうございました。
●家族へ
塾へ5年間も行かせてくれてありがとう。これからはあきらめたり途中で弱音を吐いたりせずに、自分を鍛え伸ばしていきます。
●後に続く人たちへ
高校入試は一生のホンのわずかな出来事です。しかしそのホンのわずかな出来事もどう頑張るかによって、あなたの進路は大きく変わっていくと思います。解説C
今やることは一つ、勉強です。勉強しかないと思います。あなた自身のために頑張って勉強しよう。
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解説@ ものの考え方もそこそこわかるようになりました
「塾に入って勉強の仕方がわかった」とは多くの人が書きますが、「ものの考え方もそこそこわかるようになった」とはなかなか書けない言葉です。
『秀学舎通信』15年2月号に、埼玉県春日部市で起きたリサイクル店強盗殺人事件公判のニュースを載せました。
2人の被告(22)は同じ高校の特別進学コース(理系)の同級生でした。高校名は伏せてありましたが、それでも理系の特別進学コースならそれなりに勉強が出来る生徒だと思われます。
しかしそれにしては、物事の良し悪しを判断する力の無いこと、犯した犯罪の悪質さはどう考えればいいのでしょう。
勉強することが、生きる力の基礎である判断力にまったく結びついていません。学校の成績は悪くなかったと思われる彼らですが、一体何を学んできたのでしょう。
何度も述べていますが、学習指導を通して、社会で通用する判断力(ものの考え方)をつけること、意思力を強くすることが秀学舎の指導の大きな2本柱です。
解説A 誤答問題に対するレポート学習
レポート学習法は、わからなかったり、解答は合っていても理解が中途半端だったりした問題を深く掘り下げ、根本解決する学習法です。
<レポート学習の3原則>
(1)原因分析
なぜ間違ったのか、間違った原因をはっきりさせます。
(2)根本解決
誤答原因のもとを調べて、誤答問題を根本から解決します。
(3)表現工夫
図や表を使って、だれが見てもわかりやすく、かる楽しく表現します。
解説B
ある日の数学の授業でのことです。中3の女子が公式を覚えようと苦労していました。その時Uさんが彼女にこうアドバイスしたのです。
「言葉をそのまま暗記するんじゃなくて、公式の意味を考えて理解するようにすれば覚えられるよ。丸暗記してもダメだよ。」
私の言いたいことを代わりに言ってくれました。言われた子も説教くさい私の話を聞くより、同級生の友達から言われた方が素直に聞いていました。
「数学は暗記だ」などという教育評論家もいますが、丸暗記はすぐ忘れます。その公式一つ覚えるならその手もあるかも知れませんが、そういうやり方が身についた人は、他の単元や他の教科でも、少し難しいことがあると考えることをせず、すぐ暗記に頼ろうとします。
学習の基本は「なぜ?」「どうして?」と考えることです。これは最近TVで話題になった『ドラゴン桜』の中でも言われていました。
世の中には「習うより慣れろ」式に、意味も考えずにただ計算だけ早くさせる算数教室や、また進学塾の中には、パターン練習(同じような問題を数字を変えて数多く練習させる)を繰り返して、機械的に覚えさせることに一生懸命なところもあります。
「わからなくてもいいから、何度も繰り返してとにかく覚えてしまえ!」という勉強法の弊害はもう何十年も前から言われていることです。
このやり方を長年続けると、自分では考えずに、テキストに書いてあることをただひたすら頭の中に覚えこみ、それをそのままテスト用紙に書き出すことに価値を感じる、自分で考えることが出来ない人間になる危険性があります。
指示待ち族=自分で考えて行動できない、他の人が指示しないと何も出来ない人。
マニュアル人間=マニュアルに書いてある通りにしか行動できない人。
こういう人たちが大量に出現した背景には、自分で考えずにただ暗記すればよいという学習方法がありそうです。
もしかすると解説@の事件もそうした勉強法を長年続けてきた結果かもしれません。
解説C
「高校入試は一生のホンのわずかな出来事」というのは事実ですが、そう言えるのもすごい。過ぎたからこそ言えることです。
これから受験を迎える人たちにとっては、それこそ大きな壁が自分の行く手に立ちふさがっているような感じがするのではないでしょうか。
この大きな壁に立ち向かって勝つにはどうすればいいのでしょうか。
この卒業文集を読んだ在塾生の感想に「先輩たちはすごい!」と書いた人が多かったのですが、どの卒業生も、他の人に絶対マネのできないすごいことをやったわけではありません。
・姿勢を正す
・字を正しく書く
・わからない問題はわかるまで質問する
・学校でも塾でも先生の話を真剣に聞く
・挨拶や「ハイ」という返事をはっきりする
・机の周りのごみを拾う
これらの小さなことを、きちんとやり続けた結果です。
Uさんの書いている通りです。
「ホンのわずかな出来事をどう頑張るかによって、その人の進路は大きく変わっていきます。」
・ローマは一日にして成らず
・凡事徹底(ぼんじてってい)=平凡なことを徹底してやる
・チリも積もれば山となる
いずれも最近ではあまり聞かれなくなってしまいましたが、いずれも小さなことの積み重ねの大切さを説く言葉です。
平凡だと思われることでも、やり続けることが、いつの間にか大きな成果をもたらし、またその過程で意思(志)の強い自分を作ることにつながるのです。こちらの方が重要です。
こうして彼女は県西部地区のトップクラスの高校に前期試験で合格しました。
逆に言えば、日ごろ上に書いたような小さなことも適当にしかやらない人は、いつまでたってもしっかりした自分が確立できません。
勉強はただ知識を頭の中に覚えこむ作業ではありません。知識を身につける過程を通して、あなたの生きる力を鍛えるものです。生きる力につながらない勉強は勉強とは言えません。
こんなことを読んでも小中学生のうちはわからないかもしれませんが、上の青い字で述べたような当たり前の小さなことを、一つ一つきちんとやることが生きる力を育てます。そのすべての始まりは「姿勢を整える」ことです。
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